Born Too Late

Yuya's old tech blog.

Ubuntu 上に IS01 の開発環境構築 #1 Android SDK 編

2010-11-23 05:14:28

Ubuntu 上に IS01 の開発環境構築シリーズ

  1. #1 Android SDK 編
  2. #2 PhoneGap 編
  3. #3 実機にデプロイ編

はじめに

せっかく Android が手に入ったので、アプリを作ってみようと勉強中です。主にネットと、 Kindle で買ったオライリー本を参考にしています。

せっかくなので、このブログにも作業手順をメモしていこうと思います。
開発環境はいろいろあり得ますが、ここでは私自身の環境である Ubuntu, IS01 を前提に説明します。

大まかな順序としては、以下のように進めて行く予定です。

  1. Android SDK のインストール
  2. PhoneGap のインストール
  3. IS01 実機の設定
  4. サンプルアプリの生成・デプロイ

PhoneGap での開発についての書籍なので、まずはそれに倣う形となっていますが、後々は Titanium 等にも手を出して、紹介していければというところです。

というわけで、今回は Android SDK のインストール手順について紹介します。
なお、今回については、ほとんど IS01 に限らない話になるので、他の Android 端末でも同じ手順で問題無いと思います。

私の環境

Ubuntu 10.04 にて検証しております。
といっても、これより多少 (古い|新しい) バージョンでも基本的には問題無いと思います。

$ cat /etc/lsb-release
DISTRIB_ID=Ubuntu
DISTRIB_RELEASE=10.04
DISTRIB_CODENAME=lucid
DISTRIB_DESCRIPTION="Ubuntu 10.04.1 LTS"

Android SDK のインストール手順

Android Developers サイトの Android SDK のページから、 Linux 用のパッケージをダウンロードし、展開します。

$ wget http://dl.google.com/android/android-sdk_r07-linux_x86.tgz
$ tar xvzf android-sdk_r07-linux_x86.tgz
# インストールディレクトリはとりあえず /opt とする。
$ sudo mv android-sdk-linux_x86/ /opt

パッケージを展開したら、 SDK のディレクトリにパスを通します。 ~/.bashrc 等を開いて、以下の行を追加します。

# Android SDK
export PATH=$PATH:/opt/android-sdk-linux_x86/tools

保存したら、以下のコマンドで ~/.bashrc を再読み込みし、反映させます。

$ source ~/.bashrc

これで、 android コマンド等が有効になったはずです。
ターミナルで $ android コマンドを実行すると、以下のような画面が立ち上がります。

[caption id="attachment_741" align="aligncenter" width="300" caption="Android SDK and AVD Manager"]Android SDK and AVD Manager[/caption]

Android Virtual Device の生成

次に、 Android Virtual Device を生成し、それをエミュレータで起動してみましょう。

SDK をインストールしただけでは、エミュレータで起動する仮想デバイス (Android Virtual Device) はどこにもない状態なので、インストールします。
先ほど起動した Android SDK and AVD Manager を利用します。

[caption id="attachment_742" align="aligncenter" width="300" caption="インストール可能なパッケージ"]Available Packages[/caption]

IS01 では OS のアップデートが断念されたので、 Android 1.6 より上のバージョンを入れてもしょうがないのですが、今後別の端末を購入する可能性もありますし、とりあえず全部入れちゃいましょう。
全てのパッケージを選択した状態で、 Install Selected ボタンを押します。

[caption id="attachment_743" align="aligncenter" width="300" caption="インストールするパッケージを選択する"]Choose Packages to Install[/caption]

再びインストールするパッケージについて聞かれるので、 Accept All にチェックを入れ、 Install ボタンを押します。
インストールには数分かかるので、しばし待ちましょう。

インストールが完了すると、以下のように Installded Packages というところにリストアップされます。

[caption id="attachment_744" align="aligncenter" width="300" caption="インストールされたパッケージ"]Installded Packages[/caption]

パッケージが全てインストールされたことを確認したら、 仮想デバイス (Android Virtual Device) を生成します。
Virtual Devices というメニューを選択し、 New ボタンを押します。
画面が現れたら、以下のように入力しましょう。

[caption id="attachment_745" align="aligncenter" width="240" caption="仮想デバイス (Android Virtual Device) の生成"]Create AVD[/caption]

Create AVD ボタンを押すと、生成が行われます。
完了したら、生成した AVD を選択し、 Start ボタンを押します。
すると、以下のようなエミュレータが立ち上がります。 (多少待たされます)

[caption id="attachment_746" align="aligncenter" width="300" caption="エミュレータの起動画面"]Emulator[/caption]

実際にブラウザ等のアプリを立ち上げて、実験することもできます。

ここまでで、 Android SDK のインストールはひとまず完了です。
次回は、 HTML, CSS, JavaScript で Android アプリを開発するための開発環境、 PhoneGap をインストールします。