Born Too Late

Yuya's old tech blog.

「新春座談会 このコンピュータ書がすごい!2010年版」行ってきた

2010-01-11 00:37:25

日本 Ruby の会会長である高橋征義氏 @takahashim が進行を勤める、「新春座談会 このコンピュータ書がすごい!2010年版」に行ってきた。場所はジュンク堂池袋本店。

2 時間という短時間で、ものすごい数の書籍を次々に紹介していくというスタイルで、詳細にはあまり触れない。基本 1 冊に 10 秒もかけずに、次々と進めていく。もちろん、中にはつっこんだ説明があったり、各出版社の編集・営業担当者からのコメントがあったりもするものの、「量が質になる」だけの閾値は超えていたんじゃないだろうか。1 冊平均 60 秒としても 2 時間で 120 冊。とてもライブ感のある、楽しい 2 時間だった。

出版社側からは、WEB+DB Press 編集の稲尾氏 @inao や、404 Blog Not Found における献本御礼でお馴染みのオライリー・ジャパン矢野氏をはじめとする方々。それぞれ何冊か担当して、書評を述べたりするんだけど、オライリー矢野氏がとくに凄かった。

矢野氏は、オライリーよりもむしろ他社の書籍の紹介が多く、ある意味「オライリーらしい」感じ。書評はすっきりしていてわかりやすく、興味を惹かれた。については、出版業界人という立場から、これからのメディア論もからめ、簡潔に大筋を説明。さらにそこから著者のクリス・アンダーソンについてのうんちくへ繋ぎ、オライリーの雑誌 Make: の宣伝でオトす。鮮やか過ぎて、まったくいやらしさがなく、会場思わず拍手。さらに、については、「分析と、受け入れられる物の作り込みは、ビジネス的にはおもてなし、ホスピタリティの参考にもなる」という持論を展開するなど、さすがにオライリースタッフは伊達じゃない思った。

気になった書籍


エンジニアの教養として、おさえておきたいところ。


『プログラミング言語 Ruby』とあわせて読めば、Ruby のバイブルになるとのことなので。


業界研究。


今の仕事の役に立つんじゃないか。


これも仕事に直結する内容かと。


インターフェイスは大事。


実践的な仮説検証の本としても読めるとのことなので。


IA についても教養程度にはおさえておきたい。


PHP 本では珍しく、「この人はわかっている」という内容で、安心して読める、とのことなので。


オライリー・ジャパン矢野氏がビジネスマンに推薦するホスピタリティの参考書。

去年おもしろかった本

2009 年に読んだ本からのリストなので、必ずしも新刊ではないですが。


JSON の提唱者である著者の、JavaScript 愛がひしひしと伝わる美書。


サイ本。JavaScript の言語仕様について網羅的に書かれている。


サイ本と同じく David Flanagan 著。Ruby の強力な表現力を知ることができる。まだ読み深め中。


GoF パターンだけでなく、Ruby に特化したパターンも含む。


パターンで作ることの楽しさ、パターン化されていることの便利さを教えてくれた本。


オブジェクト指向に至るまでの、プログラミングの歴史。それは抽象化の歴史でもある。


モバイルについては初学ということもあって、ある意味刺激的におもしろかった。

Don't Make Me Think ウェブユーザビリティの法則
ユーザビリティについてのインデックスを与えてくれた本。


インターフェイスの大事さを教えてくれた本。

関連リンク