Born Too Late

Yuya's old tech blog.

PHP カンファレンス 2012 で並列処理と React の話をしてきた

2012-09-16 19:11:14

個人的な日記として書きます。
発表についてのフォローとかは特にありません。

去年に続き二年連続で枠をいただけたので、話してきました。

Reactor Pattern and React from Yuya Takeyama

去年は 5 分間に 26 枚のスライドを詰め込みましたが、今年は 3 分間に 34 枚を詰め込みました。

内容については、今日たまたま見ていた PyCon JP 2012gevent についての発表が基礎からわかりやすく解説されていて素晴らしかったので、そちらを観るのがいいのではないでしょうか。
gevent と gunicorn については気になったのでソースコードを読んでみようと思いますし、コルーチンベースということなので PHP 5.5 なら Generator を使って同様のアプローチができないか、とかいろいろワクワクしてしまいますね。

他の方の発表を観た中では、最先端 Web 開発の話がダントツで良かったです。
特に「誰もこれない場所へ行くのではなく誰もがこれる場所を作る」というのは心に刺さる名フレーズだったと思います。
あとは Pull Request で仕事を進めていくのも凄くうらやましいですし、自分の会社でもそういう風にしていけたらと感じています。

ボクも元々はこういう日々の開発についての話がしたかったのですが、まだ自信を持って「成果があった」と言い切れる状態では無いので、他の人と被らなさそうなところで話を選んでみました。

この発表では「フルスタックフレームワークは夢」という話もあり、ボク自身も同じことを強く感じています。
最近は週末に単機能ライブラリを開発して GitHub に公開しておき、平日にそれを社内のコードベースに取り込む、みたいなことをしているのですが、諸般の事情によりいずれも PHP 5.2 で書かれているので、PHP 5.4 まで stable としてリリースされている今ではあんまりウケないんじゃないか、と思いました。
ところが今回のカンファレンスの基調講演によると PHP 5.2 はまだまだ使われているらしく (というかこのグラフ的には一番多い)、それらについても機会があれば話してみたいと思いました。

エンジニアになって 4 年目、勉強会で人前に出て発表するようになってようやく 1 年が経ちました。
(そういえば社外でまともに発表したのは去年の PHP カンファレンスが初めてでした)
振り返ってみると、便利なツールであったりフレームワークであったりの話ばかりで、より泥臭い実践的なノウハウについての話がほとんどできていません。
今の自分に足りないもの、そして仕事の中で求められているものはそこにある気がしているので、来年こそはそういう発表をしてみたいと思いました。
(それにはそれなりの成果が先立っている必要があるわけですが)

最後に、PHP カンファレンス 2012 のスタッフの皆様、素晴らしいイベントをありがとうございました。