php-build で PHP 5.4.0 beta1 をビルドする
php-build とは
コマンドライン一発でソースコードのダウンロード, 展開, ビルドまで自動でやってくれるツールです.
ところで Ruby にも ruby-build というツールがありますね.
環境について
最悪壊れても困らない環境で試すことをオススメします.
今回は開発用 VM 上の Ubuntu 10.10 で作業を行いました.
php-build のインストール
GitHub の php-build プロジェクト上で特にインストール方法について説明されていません.
ここではホームディレクトリ上の .php-build というディレクトリにインストールし, そこにパスを通す, という方法を採ります.
.zshrc の部分については, Bash を使っている場合は .bashrc に置き換えてください.
以下のようにコマンドを実行して, 同様の結果が得られれば php-build のインストールは完了です.
php-build では各バージョンの定義ファイルを元にビルドを行うのですが, これは定義ファイルの一覧です.
ここに列挙されているバージョンであれば php-build でインストール可能です.
5.4.0 beta1 用の定義ファイルの追加
GitHub に置いてますので, 以下のようにして追加することが可能です.
再度 php-build --definitions を実行すると, そこに 5.4.0beta1 が追加されていることを確認できるはずです.
依存パッケージのインストール
PHP 本体をビルドする前に, 依存するパッケージをいろいろとインストールします.
比較的クリーンな状態での Ubuntu 10.10 で PHP 5.4.0 beta1 をインストールするには, トライアル & エラーを繰り返した結果, 以下のようなパッケージが必要なことがわかりました.
依存パッケージが足りずにビルドにコケるようであれば, エラーメッセージから判断して, 適宜追加する必要があります.
PHP 5.4.0 beta1 のビルド
以下のようなコマンドを実行して, あとはひたすら待ちます.
第一引数が定義ファイルの名前で, 第二引数が出力ディレクトリです.
ディレクトリの指定はフルパスで行う必要があるようなので, 注意しましょう.
いろいろ warning が出るけど, とりあえず気にしない.
実行してみる
以下のようなコマンドを実行し, 同様の結果が得られればとりあえず成功です.
Short Array Syntax が取り入れられていることがわかりますね.
次回は phpenv と連携させて, もう少し幸福追求してみようと思います.
あと, make test とかする方法があると嬉しいですね...