はてなブックマークで、Togetter のこんなまとめが盛り上がっていました。
この記事は、このまとめに対する自分なりの考えです。なお、まとめの内容は大して読んでません。
成長とは何か
はてなブックマークにおけるブックマーク数と PV と広告収入が欲しいあまり、ついこんな釣りタイトルをつけてしまいましたが、僕がこの記事でいう「成長」というのは「広い意味で言うと成長と呼べないこともないような何か」です。
言い換えると 「少なくとも働かないよりはマシな状態になる」 と言うこともできるかもしれません。「マシな状態」の内容は人によって色々あると思いますし、程度も色々あると思います。
例えば以下のような考え方があるかもしれません。
- 生活のために必要最小限なお金さえ稼げればそれで十分
- 収入は少なくとも、自分が楽しいと思える仕事で成果を上げていきたい
- 若いうちは意識高く生きてバリバリマニーを稼いでアーリーリタイヤしてぇ
ブラック企業の労働者はどうか
ですが、世の中にはブラック企業で働いている労働者もいると思います。そういう人たちは例えば以下のような状況に置かれているかもしれません。
- 一般的な必要最小限を大きく下回る報酬で
- 大して成果も上られず
- 楽しくもない仕事をしている
その人たちも「少なくとも働かないよりはマシな状態」になっていると言えるでしょうか?
僕の考えでは、そうなのだと思います。
例えば、以下のようなことはあるかもしれません。
- どんなに生活が苦しくても、他に収入源がないのでそれでも働くしかない
- 働かないでいると自宅で家族に罵倒されるので、辛くても働いている方がまだマシ
- 退職届が会社のキャビネットの一番上の引き出しに入っていて、身長的に届かないし、自分が高身長でないと言う事実に向き合いたくない
そういった労働者側の都合に漬け込んでブラック労働を強いるなんて、ひどい話です。
僕はホワイト企業の労働者なのか
とは言え、僕にしたって実は本質的には変わりないのかも、と思えないこともないです。
- 給料は十分もらっているつもりだけど、別に「一般的な必要最小限」の給与水準というものを知っているわけではない
- 給料は少しずつ上がっているけど、それより急激に物価が上昇している可能性だってあるけど、僕は日経新聞を購読していないこともあってそれに対して確かな知識を持ちません
- 成果はそこそこ上げているつもりだけど、それは僕の妄想かもしれない
- そして僕がいない飲み会ではいつも僕の悪口が言われていることだって、可能性としてはあり得ます
- 僕は楽しいと思っているはずだけど、実は人事が僕の脳みそに幸せ物質を注入し続けているのかもしれない
- それどころか僕はすでに、脳みそだけがホルマリン漬けにされていて、電極からそのような刺激を流入されているだけの存在なのかもしれません
まぁ、自分で幸せだと感じられるなら何だっていいかもしれませんけどね。
成長を求めない人
ということを踏まえて、成長 (さっきの、この記事で僕が言う勝手な定義におけるやつです) を求めない人というのはいるでしょうか。もしいるとしたら、真にアート的な活動と言えるかもしれません。
でもどうだろう、人類って何億人とかいるって学校で習った記憶があるので、もしかしたら…
マネジメントをする立場の人はどうするべきか
ちょっと話が変な方向に行き始めたので、強引に元の話に戻していこうと思います。
もしマネージャーとして、「コミットしたい先は仕事ではない」人や、「効率化を別に求めていない」人と出会ったとき、どうすれば良いのか。
自分と相手とで、それぞれが考える「成長」のあり方を、対話を通じて探っていくのがいいんじゃないでしょうか。もちろんここで言う「成長」はさっきの、この記事で僕が言う勝手な定義におけるやつです。
もし、マネジメントしているメンバーが多すぎて一人一人対話なんてしていられない、という人は偉い人とか人事とかに「うちの会社ってキャリアパス的なやつって何か無いんスかね?」とか聞いてみるといいかもしれません。
まぁ僕はマネジメント経験あんまりないんで知らないですけど。
でも少なくとも、個人的には「成長」のあり方を勝手に決めつけられるのって結構嫌だと思うんですよね。
その時の気持ちって、多分この記事のタイトルを見たときにあなたが感じたものと相似形なんじゃないでしょうか。
僕は数学が苦手なので「相似形」の意味はよくわからず使っていますが。
まぁでも、「成長」という言葉についての考え方がそれぞれ違うのは、当たり前のことかもしれません。